FASHION BATON
INTERVIEW VOL.6

自分にとっての上質を見つける
小澤あきさんの

今の気持ちを表現するファッション

Introduction

SDGsや1億総活躍社会など、女性が仕事で活躍する機会が増える中、ライフステージの変化を迎えファッションに悩んだり、楽しむ女性達に今の想いをインタビュー。
好きな服を見つける方法、お気に入りのアイテム、バッグの中身を見せてもらうことで今の女性達のリアルなファッションをお届けします。

AKI OZAWA

小澤 あきさん

1男2女(双子)の3人のお子さんを持つママ。
現在は”世界中のママを笑顔に”を掲げる一般社団法人MOTHERの代表で、250人以上のママインフルエンサーと共に企業のPRやチャリティ活動を行っておられ、自身のInstagramやブログで情報発信をされています。

日々のファッションに 意味を持たせる

ーー今日のファッションのポイントはどこですか?

seven dotのWebサイトを拝見した時に、ホワイトベースで洗練された印象を受けたので、今日はホワイトベースでまとめてみました。 白が好きでホワイトにプラスで色を組むことが多いです。
今日のコーディネートもそうですが、企業にご挨拶に伺う時や、会社さんとお会いする際には、先方のコーポレートカラーや主力の商品のパッケージカラーを意識してコーディネートを組んでいます。

どの会社さんもロゴや色に込めた強い想いがあると思っていて、仕事の時のファッションで大切にしているポイントです。

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seven dotのカラーを意識してくださいました!

色味が統一されたコーディネート

一般社団法人MOTHERにも色に想いが込められていて。
母・ママ向けの企業ってピンクやオレンジなどの暖色を使うところが多いと思うんです。
MOTHERのコーポレートカラーはその反対で、母に母性とか知性を表現したく、”母なる水”から水色、”知性”からネイビーを組み合わせたロゴになっています。

普段のスタイリングでは色で情報量を多くし過ぎないようにしています。
例えば色々なメーカーの車を置いているお店と、海外の車のメーカーのお店に行くのでは情報量の差が凄くあると思っていて。
ズラッと色の車が並んでいるとそれだけで”情報量が多い”=”少しチープ”な印象になるのかなって。海外のメーカーは色も統一されていてブランドを感じます。
スーパーマーケットのチラシには情報がたくさん書いてあり、反対にブランドのフライヤーだったらシンプルで余白があったりしますよね。

普段の生活で見るものからファッションに活かせる部分って多いなと思い、さっぱりした色味だったり、無駄な情報を相手に与えないような服装を好むようになりました。

ファッションの心地よさは 足元から

ーー普段のお買い物はどちらでされますか?

普段はオンラインショッピングがとても多いです。
ZARAUNIQLOGUなどの、ある程度サイズ感がわかるブランドは極力オンラインで買ってます。
アイテムが豊富なのと、店頭に並んでいる商品よりオンラインの物の方が商品の状態が良い気がするので(笑)

また、知り合いのママがPOPUPショップを出店した時や、好きなブランドの展示会に行く際は外に出てショッピングを楽しんでいます。

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小澤さんの成功アイテム

ーー他にも決まって買うブランドはありますか?

今日着ているジレとブラウスはELENDEEKHONEY MI HONEYのアイテムで、どちらもママがプロデュースしている好きなブランドです。

またシューズブランドのFABIO RUSCONITSURUは凄く愛用しています。
FABIO RUSCONIは私の足の形に合っているみたいで、靴擦れも少なくストレスフリーで履けるんです。
ベーシックなデザインのパンプスやフラットシューズが多いのも魅力ですね。
TSURUはデザイン性が高くて素敵だなって。花柄やビジューが付いていたり。
デザインの凝ったアイテムは身につけるだけでテンションが上がりますよね!

靴の好みって足の形に合うか合わないかが大きいので、「別のブランドの靴もいいな」と思って冒険してみても足が痛くなってしまうこともあるので、シューズは決まったブランドを長く履いていますね。

生活の中で 増えた彩り

ーーライフイベントを通じてファッションにどのような変化がありましたか?

10代や20代の頃は流行に乗っているのが良いって思っているところがあって、私達の10代はコギャルが流行っていて、頭に大きな花を付けたりルーズソックスを穿いたり、「これが流行り!」っていうのが圧倒的だったんですよね。
そのトレンドに乗ったお店で買うのがステータスみたいな時代でした。人気なお店だと、ただのビニール袋なのにショッパーを持って歩くのが流行ったりしていて、当時は少しですけど便乗して買っていましたね(笑)

20代になるとちょっと大人なファッションを好むようになってきて、
”赤文字系雑誌”の「cancam」「ViVi」「JJ」のモデルさん達がファッショントレンドを作っていて、当時社会現象にもなりましたよね。
“エビちゃんOL”とか”もえちゃんOL”って言われる方々が着るようなファッションを楽しんでいました。
その後20代のうちに1人目の子供を出産したのですが、最初のうちは子供ができてもファッションを自粛する意識はなく、自由に好きな格好をしていたんです。

ご家族とのお出かけはリンクコーデに!

それが30代になって、子供も3人目が生まれてママ色が強くなった時に、”家族”という単位でファッションを考えるようになりました。
自分の好きなファッションを着るだけでなく、家族も含めたコーディネートを意識するようになって、今思えば、家族が増えたことがファッションにおいてのターニングポイントだったと思います。

家族で出かけることも多いのですが、5人もいると結構ゾロゾロ感が出るんです。
例えば飲食店の前に家族全員が並んだら、後ろにどんどん人が続くんです(笑)
大人数だとそれだけで周りに強い印象も与えますし、全員主張が強い服を着ていると圧迫感を与えちゃうかなと思って、全員の色をある程度統一するようになりました。
訪れる場所やシーンに合わせて色味を合わせるのが凄く楽しいんです。

高まる サスティナブルへの意識

最近はブランドやサービスの背景・想いを大切にしています。
普遍的なアイテムなら、オンラインで世界中のどこからでもお求めやすい価格で買えてしまう世の中だからこそ、なぜそこで買うのかを意識するようになりましたし、MOTHERのメンバーとも背景や想いは大事だよねって話をしています。

ラクサスというハイブランドバッグのレンタルサービスの代表の方から、アパレル業界のオーバープロダクションについて凄く考えているとお話を伺って、その想いにとても共感できました。
ハイブランドのバッグは元々好きで憧れもあって、若い時は欲しかったし、頑張って買うことが楽しみでした。
使わなくなったら売ってまた新しいものを買ってというサイクルをしていたのですが、最近になってレンタルでいいのかもしれないって感じたんです。

ずっと変わらない上質なバッグなら買うのも良いですが、デザイン性の高いアイテムやその時々で持ちたいバッグは買う必要ないのでは?と。 リアルな革って考えると凄いことだなと思い、本当にリアルな革である必要があるのか、物の素材を意識するようになりました。

CLOUDYのワンハンドルバッグ

今日持っているバッグはCLOUDYというブランドで、ファッションブランドとしての売上の一部をNPO法人としてアフリカの教育、雇用支援に繋げているんです。
販売しているTシャツやポーチも製造工場がアフリカのガーナにあり、現地の方々が手作りで作っていて、作り手や生産者の想いに凄く魅力を感じました。

実は4月にファッションのスタイルブックを出版することが決まったのですが、書籍の印税の一部をあしなが育英会に寄付することにしたんです。本に含まれている情報以外の付加価値を大切にしたくて。
同じ金額の同じような物を比べた時にAは特に何も無く、Bは売上の一部をアフリカに支援しているってなったら確実にBを買いますよね?
購入される側の人も物に対してプラスαを求めたり、付加価値を重視する時代だからこそ、その商品から得られる機能性以外の部分を意識しています。

日常的にチャリティーに参加していきたい思いもあって。自然災害が起きた時に助け合いの循環ができているのに、日本人はまだ日常的に良いことをするのにためらいがありますよね。
今回の本の付加価値で、チャリティーを身近に感じてくれる方が増えたら嬉しいですね。

ファッションは 人生と重なる

以前に少し実験をしたことがあって、コンビニに上下スウェットで行った時と、ジュエリーをたくさん身に付けて行った時の店員さんの対応の違いを見てみたんです。そしたらジュエリーを付けた時の方が店員さんが凄く丁寧に対応してくたんですね。
ただそれってお店の方が私を評価をしているというよりも、ファッションって自分自身に与える評価なんだなって。

例えば1日中ジャージを着ていて、もちろん家にずっといる日には私もそういう時もあるんですけど、ただジャージでどこにでも行ける自分を許容してしまうとそういう風に見られてしまったり、「大切にしなきゃ!」みたいな気持ちにならなくなると思うんです。

自分にとっての上質だったりお気に入りのアイテムに身を包んでいるかどうかで、ライフスタイルにも少しずつ変化が起きると思っていて、ファッションが変われば振る舞いも変わるし、振る舞いが変われば足を運ぶ場所も変わるし、場所が変われば出会う人も違ってきて、最終的には人生が変わるのかなって。

少しオーバーかもしれないですが、ファッションはその人自身の生き様なんじゃないかなって私は思います。

バッグの中身 を見せて下さい!

Things in my bag

1. Bag

前述でもご紹介したCLOUDYのバッグはフェイクレザー

2. Smartphone

バンド付きで機能性の高いスマホケース

3. Card case

CELINEのシンプルなデザインのカードケース

4. Wallet

同じくCELINEのコンパクトウォレット
学生時代からお財布とカードケースは同じ色で統一しているそう

5. Towel

オーガニックコットンを使用するなど環境にも配慮したOLSIAのタオルは、今治で90年続くタオル工場を引き継いだママのオリジナルブランド

6. Pouch

GREEDのデザイナー山田あゆみさんが手掛けるBED&BREAKFASTのポーチ

AKI OZAWA
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seven dot

小澤さんにseven dotのアイテムをコーディネートで着ていただきました!

ラウンドヘムロングカットソー

ミモレ丈 ラッププリーツスカート

ホワイトのトップスとスカートを合わせると、上級者向けのワントーンコーデに!
明るい色味はそれだけで気分が明るくなりますよね。
イヤリングやバッグも服と同じゴールドの色味で揃えると、より一層統一感がアップします。

小澤さんのファッションのこだわりが細部まで伝わりました!
どちらもこれからの時期にピッタリのアイテムです。

Thank you for taking the interview

Interview by    Kazuki Eto

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