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映画『プラダを着た悪魔2』が教えてくれたこと。不安定な時代に、私たちが「それでも」情熱を捨てない理由

約20年前、私たちは彼女たちが街を颯爽と歩く姿に胸を躍らせ、仕事への情熱とファッション業界に憧れの気持ちを持った映画『プラダを着た悪魔』。 その続編が出るという話題を聞いてから、「観に行きたい」という気持ちは募っていました。

今回は普段から仲良くしているお友達2人と食事している時に盛り上がり、「公開初日に観に行こう!」と企画。2日前の0時に予約解禁のため、パソコンの前にスタンバイして望みました。

選んだ映画館は、コレド室町にあるTOHOシネマズ。映画のあとは食事に行くことを考えると、日本橋の落ち着いた雰囲気が今の私達には合っている気がしたのと、ちょうど15:30スタートの会があり、プレミアムシートが空いていたのも選択のポイントでした。

予約が取れた後は、Amazon Prime Videoで前作をおさらいし、期待に胸を膨らませて劇場へ向かいました。映画を通して改めて気づかされたのは、20年の時を経って変わらない世界観と、逆に20年経ったからからこその変化…でもその中にある、仕事への情熱や現代の女性の生き方の多様性とファッションへの情熱は、共通でした。

この記事では映画を通して感じたことや、考えたことをseven dotのディレクターの視点でお届けします。(一部、映画をご覧になる前の方には具体的な内容に触れている点もありますので、ご注意ください。)

「優秀な男」と「厳しい女」の境界線

公開日の前日、前作を見返していた中でハッとさせられた、アンディがミランダについて語ったセリフがありました。

「彼女は厳しいわ。でも男だったら“優秀な人物だ”と誰もが褒めるはず」

20年という月日が流れ、女性の働き方は大きく変わったはずなのに、この言葉はいまだに私たちの日常に鋭い問いを突きつけてきます。プロフェッショナルとして妥協を許さない姿勢が、性別によって評価を歪められてしまう不条理。ミランダという一人の女性が背負ってきた孤独と、その「矜持」の美しさを、大人になった今だからこそ、より深く共感を持って受け止めることができました。

当時、1を見ていたときにはどちらかというとアンディの視点よりだった私たち。しかし年齢が重なり、いつしかミランダの気持ちも理解できるようになっている、そんなことにも気付いたのです。

デジタル化の荒波と、突きつけられた「選んできた道」への疑念

物語の舞台は、かつての黄金期が嘘のような、厳しいメディア業界。 雑誌『RUNWAY』は紙面の売上が減り、オンラインがメインに。予算は削られ、かつては最強だったメディアも、一つのミスでクライアントから厳しく追及される……そんな、現代のビジネスシーンを反映した重い空気が流れます。

最も衝撃的だったのは、アンディが念願だったジャーナリズムの賞を受賞した、まさにその瞬間の出来事です。前作ではアンディは『RUNWAY』での仕事を通して、仕事優先の生活よりも友人たちとの時間や自分の信じる道への正しさを感じ選択したように見えました。しかし本作では冒頭から自分が信じてきた道に裏切られるような出来事からスタートします。(詳しくは映画をご覧ください。)

正しいと信じて追求してきた世界から、突きつけられる冷徹な対比。かつての「泥臭い努力」が報われないような現代の空虚さが、スクリーン越しに痛いほど伝わってきました。

しなやかに、熱心に。誰かのために必死になるという、仕事と周囲の人への愛

けれど、そんな中でもアンディが泥臭く駆けずり回り、ミランダの失脚プランを知って彼女を守ろうと必死になる姿は、前作とも共通する今作の大きな見どころでした。

効率やスマートさが求められる現代。でも、やはり「仕事はこうでないと」と思わされるのです。情熱を持って、関わる誰かのために必死になる。そのエネルギーこそが、停滞した空気を動かす唯一の手段なのだと、彼女の奔走する姿に勇気をもらいました。

また、アンディとエミリー(元第一アシスタント)との関係にも目が離せません。今作ではエミリーはブランド側に立ち、ミランダと対等に渡り合うシーンがあり、これも前作とは違うポイントです。

しかしシーンが進むに連れ、エミリーの野心と失敗にアンディは翻弄されるのですが、それらの出来事が落ち着いた後に、二人が語り合うシーンがあります。
前作でアンディがRUNWAYを去った後、エミリーはアンディに電話したかったと話し始めます。「友だちになりたかった」と。そしてアンディもエミリーに「人間は一人ひとり違うし、理解できないこともある。それでも友達でいよう」と話します。結局は仕事の先には人がいて、それぞれに思惑があり、傷ついたり傷つけられたりすることはあるけれど、受け入れ、しなやかに変化し続ける彼女たちの人間関係に温かい希望を感じました。

そして忘れてはいけないのは、ナイジェルの存在。彼がアンディのことを「秘蔵っ子」と称したり、どんなに嫌なことをされてもミランダの側を離れなかったことも、彼の仕事のスタイルが描き出されていて胸が熱くなりました。

ファッションと時代の変化

その他にも映画を通して変化を感じたのは、劇中に「マルジェラのジャケットを古着で買った」と話すシーンや、RUNWAYが主催するイベントでもモードをテーマにしていたりと、現代のファッションとしての見どころも強化されているところです。そして1に比べると登場する人種も多様になっていたり、痩せていることが全てという風潮ではなくなっている描写も多く見られました。ハイブランドの新作だけを身につける世界観から選択肢を持っている現在のファッションに進化していることを実感させられます。

ミランダの毒舌も、その存在感を残しつつ、現代版にアップグレード。秘書から表現を指摘されるシーンも「時代の変化だな」と思わせるポイントでした。

一方、変化ばかりではなく1で印象的なシーンとして表されているターコイズのベルトも出てきたり。「That’s all」というミランダのセリフ。「あ、1と同じ!」という発見も観ていて楽しいものです。(ちなみに最後のシーンでアンディが着ていたベスト。1のセルリアンブルーのセーター!?と思ったのですが、違うかしら。どなたか気付いたら教えてください。)

私たちが今、ファッションを纏う理由

全体を通して感じたのは、世界情勢や不安なニュースが絶えない今だからこそ、私たちが「美しさ」も含め、色んな事を諦めてはいけないということだと思いました。

日々忙しさに追われ、自分を磨くことに手が回らなかったり、憧れの世界を眩しく感じて目を背けたくなったりすることもあるかもしれません。でも、この映画のような圧倒的なスケール、人間の心の機微を反映したストーリー、そして美しい俳優陣。それらに触れて心を震わせることは、明日を生きる自分を奮い立たせるために、何より大切なことだと感じました。

ミランダ、ナイジェル、アンディ。 ラストシーンで、彼女たちのオフィスが並ぶ様子を観たときの、あの胸が熱くなる感覚。

映画館を出て、一緒に行ったお二人と「ああでもない、こうでもない」と語りながら楽しい食事をしました。ファッションも、仕事も、情熱も。 すべては、私たちが自分らしく「しなやかに」生きていくためのエッセンス。一つひとつ楽しみながら向き合っていきたい、そしてseven dotのアイテムも誰かの背中をそっと支える存在でありたいと思いました。

最後に、今回の重要な役割として登場するルーシー・リュー。「チャーリーズ・エンジェル」で彼女のファンになり、久しぶりにスクリーンで拝見し大人の魅力がいっぱいの彼女を見れたのも、個人的には嬉しかったポイントでした。

20年経っても、変わらず私たちを熱狂させてくれた『プラダを着た悪魔』。すぐにでももう一度観たいと思える映画であることは間違いありません。
まだの方はぜひ、劇場へ。

最後に

映画を観に行くのにオシャレをしていきたいと思う人も多いのではないでしょうか。BLACKやREDをポイントにしたスタイリングをされている方もお見かけして、こちらも盛り上がった気持ちになりました。

私はシックにこちらのセットアップで。
皆様もお気に入りに一枚で、映画を楽しんでください。

Mannish Pocket Tops - BLACK

¥23,100(tax-in)

Odd Long Skirt - BLACK

¥23,650(tax-in)

(おまけ)
各メディアでも『プラダを着た悪魔2』の公開を記念して、楽しいギミックが用意されています。Thredsでは『プラダを着た悪魔』をテーマに投稿し、その投稿に♡を押すと赤いパンプスになったり、Chromeで『プラダを着た悪魔』と検索をかけると、画面に赤いパンプスボタンが出てきてクリックすると画面をパンプスが歩いていったり…。

色んな場所でお祝いしている感じがして、これもまた楽しい気持ちにさせてもらえました。

Erina Hosho / seven dot Owner , Director

IT業界での約20年のキャリアを経て「はたらく女性の日常を、もっと自由に、もっと心地よく」という願いからseven dotを始動。

着る人の内面を邪魔しない、余白のある服。ミニマルでありながら遊び心も大切に、ロジカルな「ギミック」と「空気感」・「イージーケア」の両立を模索中。
愛猫と過ごす時間と、美味しいものを楽しみ、まだ完璧ではない道のりの途中。

seven dot Atelier

ご予約制でアイテムをお試し頂けるアトリエを西新宿五丁目にOPEN

ルミネ有楽町1 3Fに、4日間出店

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